初心者のためのゲームプログラミング入門

プログラミングとゲームの杜

初心者のためのプログラミング入門 & ゲームプログラムの作り方入門

Visual C# 2017 入門

18.算数ドリルを作ろう その3

 

今回は [ 算数ドリルを作ろう その2 ] の続きです。

少しプログラミングに慣れてきましたか?
そうであれば、もう一つプロジェクトを作成して
課題と同じように作るプロジェクトと、色々と改造してみるプロジェクトの
2つに分けて作業するのも良いと思います。

 

 

出力するためのテキストボックス

いまは入力したものを IDE の出力ウィンドウに表示しています。
これをフォーム上で見れるようにします。
今回もテキストボックスを使います。適当に1つ配置してください。

 

テキストボックスをもう1つ配置

 

 

入力用に使っている InBox 同様に、こちらも名前を変更しましょう。
出力用なので OutBox という名前に変更します。

 

テキストボックスの名前を変更する

 

これで入力用には InBox 、出力用には OutBox という名前のテキストボックスが
配置されました。

 

 

テキストボックスを複数行対応にしよう

入力側と違い、出力側にはたくさんの情報を出力することになります。
そこでテキストボックスを複数行対応に変更します。
Multiline プロパティを探してください。
値が False のときは1行のみ、True のときは複数行あつかえます。

 

テキストボックスを複数行対応にする

 

 

Multiline プロパティを True に変更すると、選択中のマークに変化があります。
小さい四角の数が増えます。これは上下左右斜めの8方向にサイズを変更できるという意味です。

 

複数行対応のとき8方向にサイズ変更可

 

 

小さい四角をドラッグ&ドロップで動かし、サイズを変更します。
あとで調整できるので、適当な大きさでかまいません。

 

テキストボックスのサイズを変更する

 

 

 

テキストボックスをリードオンリーにしよう

入力側 InBox と違い、出力側 OutBox は変更できないようにします。
出力だけを目的としたテキストボックスは、リードオンリー(変更不可)にして
ユーザーが誤操作しないようにします。

ReadOnly プロパティを探してください。
False のとき変更可能で、True のとき変更不可となります。

 

テキストボックスをリードオンリーにする

 

 

ReadOnly プロパティを True に設定すると、色がグレーになります。

 

テキストボックスがグレーになる

 

 

ついでに InBox と OutBox の位置を下のように変更します。
「答え」ラベルも移動して、InBox は サイズも調整します。
今はまだ適当でかまいません。

 

コントロールの配置を直す

 

 

テキストボックスに出力してみよう

入力したものを OutBox へ出力してみましょう。
追加するように出力したいので AppendText を使います。
次のようにプログラムを変更してください。

 

テキストボックスに追加出力

 

 

それでは実行してみます。
123, 456, 111, 222 と入力してみました。

 

テキストボックスで出力テスト

 

 

OutBox に表示したものを見てください。
AppendText を使うことで、前に出力したものとつながって表示されます。
改行されていないので見づらいですね。
これを改行されるように変更します。

 

改行コードを追加する

 

 

InBox.Text に +"¥r¥n" を追加しました。
これは改行コードです。
つまり、入力した文字列に +(プラス)を使って改行コードを追加したのです。
それでは実行して先ほどと同じように入力してみましょう。

 

テキストボックスに改行コードを付けて出力する

 

ちゃんと改行されるようになりました。