初心者のためのゲームプログラミング入門

プログラミングとゲームの杜

初心者のためのプログラミング入門 & ゲームプログラムの作り方入門

子どもでもわかる Scratch 入門

8.ふうせん割りゲームを作ろう その1

 

ゲームを作るには、想像力とテクニックが必要になります。
この2つを鍛えるには、誰かの作品をまねて作ってみることが一番です。
これからシンプルなゲームの作り方を説明するので、一緒に作ってみましょう。

 

 

ゲーム作りで一番初めにすること

ゲーム作りで初めにすることは、次の2つを考えることです。

・ 案 (ルール)
・ 面白さをどう表現するのか

 

今回はサンプルを用意しているので考える必要がありません。
ゲームのルールは次のようにしました。

・15秒間、画面下から風船が出現する
・風船の動きは、下から上へまっすぐ移動する
・風船がクリックされたら得点が入る

 

次のようなゲームになります。(注意:音が出ます)

画面が表示されないときはここをクリック

初めてのゲーム制作なので、できるだけシンプルにしてあります。

 

 

背景を入れよう

まず、新しくプロジェクトを作成しましょう。

そして背景をステージに入れます。今回はライブラリーにある絵を使います。

背景を入れる方法は、スプライトと同じです。
背景を選ぶのアイコンをクリックします。
アイコンの場所は、スプライト一覧の右側にあります。

背景を入れる

 

ライブラリーから好きな背景を選んでください。
私はカテゴリーの屋外から「Canyou」を選びました。

好きな背景を選ぶ

 

ステージに背景が入って次のようになります。

ステージに背景が表示された状態

背景の特徴は、スプライトよりも奥に表示されることです。
当たり前ですね。

 

 

風船のスプライトを用意しよう

ネコのスプライトは使わないので削除します。

削除はスプライト一覧で行います。
アイコンの右上に x印があるので、これをクリックします。

スプライトを削除する

 

次に風船のスプライトを用意します。
スプライト一覧のところにあるアイコンをクリックしましょう。

新しいスプライトを追加する

 

ライブラリーから「Balloon1」(風船)をクリックします。

風船を選ぶ

 

ステージに風船が追加されました。
スプライト一覧には風船だけになります。

ステージに風船が追加された

 

 

乱数を使おう

風船を出現させる仕組みを作ります。
出現するときの位置は乱数で決めます。
ここで言う乱数とは、不規則な数 (を発生する仕組み) をいいます。
ゲームを作るときには必ず必要になるのでしっかり覚えましょう。

 

それでは乱数のコードを用意します。
演算をクリックして1から10までの乱数を移動します。

乱数のコードを用意する

 

このブロックをクリックしてみて下さい。
1から10までの数値がランダムに発生します。

乱数を発生させてみる

 

さて、乱数の範囲はどう決めたらいいのでしょうか?
簡単な方法があります。
まず、風船をステージの左に移動します。
このときのx座標を覚えておきましょう。
x座標が-205となっているので、左側の最大値を-200とします。

風船の出現範囲を決める

 

次は、風船をステージの右端に持ってきます。
x座標は191なので、右側の最大値を190とします。

右側の出現範囲を決める

 

左に-200、右に190を入力します。

乱数の範囲を入れる

 

それでは、出現位置を指定します。
動きをクリックしてx座標を n するを移動します。

x座標を指定するコードを使う

 

乱数のブロックをはめ込みましょう。

乱数をx座標に入れる

 

どんな動きをするか、このブロックを数回クリックしてみましょう。
クリックすると、風船の表示位置が変わりますね。
これで出現する場所を決める仕組みは完成です。

 

次回に続きます。