初心者のためのゲームプログラミング入門

プログラミングとゲームの杜

初心者のためのプログラミング入門 & ゲームプログラムの作り方入門

Visual Basic 2019 入門

18.算数ドリルを作ろう その3

 

今回は [ 算数ドリルを作ろう その2 ] の続きです。

少しプログラミングに慣れてきましたか?
そうであれば、もう一つプロジェクトを作成して
課題と同じように作るプロジェクトと、色々と改造してみるプロジェクトの2つに分けて作業するのも良いと思います。

 

 

出力するためのテキストボックス

いまは入力したものを IDE の出力ウィンドウに表示しています。
これをフォーム上で見れるようにします。
今回もテキストボックスを使います。適当に1つ配置してください。

 

テキストボックスを追加する

 

 

入力用に使っている InBox 同様に、こちらも名前を変更しましょう。
出力用なので OutBox という名前に変更します。

テキストボックスの名前を変更する

 

これで入力用には InBox 、出力用には OutBox という名前のテキストボックスが用意できました。

 

 

テキストボックスを複数行対応にしよう

入力側と違い、出力側にはたくさんの情報を出力することになります。
そこでテキストボックスを複数行対応に変更します。
OutBox で Multiline プロパティを探してください。
値が False のときは1行のみ、True のときは複数行あつかえます。

 

テキストボックスを複数行対応にする

 

 

Multiline プロパティを True に変更すると、選択中のマークに変化があります。
小さい四角の数が増えます。これは上下左右斜めの8方向にサイズを変更できるという意味です。

複数行のとき選択中マークが変わる

 

 

小さい四角をドラッグして動かし、サイズを変更します。
あとで調整できるので、適当な大きさでかまいません。

テキストボックスのサイズを大きくする

 

 

テキストボックスをリードオンリーにしよう

入力側 InBox と違い、出力側 OutBox は変更できないようにします。
出力だけを目的としたテキストボックスは、リードオンリー(変更不可)にしてユーザーが誤操作しないようにします。

OutBox で ReadOnly プロパティを探してください。
False のとき変更可能で、True のとき変更不可となります。

 

テキストボックスをリードオンリーにする

 

 

ReadOnly プロパティを True に設定すると、中の色が変わります。

テキストボックスをリードオンリーにした場合

 

 

ついでに InBox と OutBox の位置を下のように変更します。
「答え」ラベルも移動して、InBox は サイズも調整します。
今はまだ適当でかまいません。

配置を調整する

 

 

テキストボックスに出力してみよう

入力したものを OutBox へ出力してみましょう。
追加するように出力したいので AppendText を使います。
次のようにプログラムを変更してください。

 

テキストボックスへ出力する

 

 

それでは実行してみます。
123, 456, 111, 222 と4回入力してみました。

AppendTextのテスト

 

OutBox に注目してください。
AppendText を使うことで、前に出力したものとつながって表示されます。
改行されていないので見づらいですね。
これを改行されるように変更します。

改行されるように変更する

 

 

InBox.Text に & vbCrLf を追加しました。
vbCrLf は改行コードです。
つまり、入力した文字列に&(アンド)を使って改行コードを追加したのです。
実行してみましょう。

改行表示のテスト

 

ちゃんと改行されるようになりました。